トヨタの「電子制御不具合なし」に思うこと

投稿日2010/02/26

豊田章男社長が米国公聴会で証言するという異例の展開となりました。彼も米国留学経験があるなら、下手な英語で良いから、もっと堂々として欲しかったものです。あの程度のスピーチや質疑なら、メモや通訳は要らないはずです。彼は、ある意味「日本の顔」ですから。
ところで、「電子制御不具合なし」は到底信じることはできません。ソフトウエアは構造的な機械より複雑で、不具合のリスクが高いからです。この複雑さを制御するのが、日本得意の「組み込みソフト」や「擦り合わせ技術」ですが、複雑になれば、技術は属人的となり、ブラックボックス化します。ブラックボックスは印象が悪い言葉ですが、これを持っている会社こそが強いのです。
しかし、ブラックボックスはもろ刃の剣です。それを理解する技術者が退職、転職すると、その会社に残っているのは、「エンプティ・ボックス」となります。ソニーリチウムイオン電池が数年前に発火事故を起こしたのは、その一例でしょう。
会社が巨大化すると、ブラックボックスを知っている人が社内に皆無などということになりかねません。大手自動車メーカーで中堅技術者といっても、入社してから、クルマのドアしか作っていない人もいます。
冒頭の問題はトヨタだけの問題ではありません。むしろ、トヨタより他の会社の方がずっと怖いい状態です。品質のトヨタでさえ、この状況ですから。


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